ストレッチって何で大事なの?

今回はストレッチについてのお話です!

ストレッチと聞いて何となく大事なのは分かったとしても、なぜ大切なのか、どのような具体的な効果があるのかということについて話せる人は少ないのではないかと思います。
今回は、そうした具体的なストレッチ効果について生理学的特性や研究を踏まえてお話出来ればと思います!

まず、即時効果のメカニズムについてです。
即時効果のメカニズムについては、
①緊張低下
②粘性要素の低下
が挙げられます。

①緊張低下
この緊張低下には、具体的には神経メカニズムによる影響と脈管メカニズムによる影響が挙げられます。
神経メカニズムによる影響としては、Ⅰb抑制があります。Ⅰb抑制とは、ゴルジ腱器官からの信号によって引き起こされる筋肉の収縮抑制のことであり、筋肉を弛緩させる上で必要な反応です、
脈管メカニズムについては、反応性充血が関係していると言われます。反応性充血とは、動脈を数秒から数分圧迫した後に血流を再開すると圧迫前よりも血流が増加するという反応です。このことについて、毛細血管レベルで考えた際、その血流がストレッチ(〜120秒)により抑えられ、その圧迫が終わる、つまりストレッチが終わることで反応性充血が起こると考えられています。

②粘性要素の低下
骨格筋の三要素モデルというものがあります。これは、骨格筋を細かくわけて考えると収縮要素(筋肉)に対して直列弾性要素(腱)と並列弾性要素(筋膜)を考えることができるというものです。このうち、並列弾性要素(筋膜)には、プロテオグリカンという粘性要素が存在します。これをゆっくり伸ばすことで粘性が下がりやすいと言われています。

短期的な効果については、伸長の強度は伸長反射を起こさない範囲で高い方がよく、伸長時間は30秒〜120秒、セット間の休憩も大切と言われています。

また、長期的効果については特にスタティックストレッチが可動域改善に対し効果的である、1週間に5分以上10分未満のストレッチ時間が効果的、1週間に5〜6日ストレッチを行うことが大切もされています。

以上のように、よく「ストレッチは大切」と言われますが、そこにはしっかりと理由があるのです。また、具体的な方法についても今回のブログの内容を参考にして頂ければと思います!

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