脳と視覚
今回は、いつものテーマとは大きく変わって、「脳と視覚」についてお話していきたいと思います!
筋肉の凝りや緊張などを改善していく際、筋肉のリリースやストレッチについて語られることがほとんどです。もちろん、それもアプローチのひとつとして有効です。
しかし、それだけでなく視覚や脳機能などの視点から捉えることで、より幅広いアプローチができると考えます。
「固定視と周辺視」という言葉を聞いた事のある方も多いかもしれません。
固定視は、一点を見つめ、ピントを合わせることを言います。
一般的に交感神経が優位になり、筋緊張が増すと言われています。特に現代では、スマートフォンなど近いものにピントを合わせる機会が多く、近視になりやすいとされています。
こうした固定視が改善されることで自律神経が整えられ、睡眠の質が上がったり、姿勢が改善されたりということが考えられます。
周辺視とは、視野の範囲内において起こっていることの認識を言います。
次に、視覚と脳神経の関わりについてお話します。12個ある脳神経のうち、外転神経、滑車神経、動眠神経が視覚との関わりが強いとされています。
このうち、動眠神経と滑車神経は中脳を活性化させ、外転神経は橋を活性化させるとされています。
また、中脳は屈筋を優位にさせ、橋は伸筋を優位にさせるとされています。
姿勢を維持するにはこれらのバランスを保つことが大切になります。
つまり、スマートフォンなど近いものにピントを合わせると眼球は内側に寄ってきて、眼球を内に寄せる筋肉を支配する動眼神経ばかりが活性化し、それに伴い中脳も活性化します。
その結果、屈筋がどんどん優位になり猫背などの姿勢不良に繋がります。
また、重心が低くなることで交感神経が優位になり、疲れやすい身体になってしまうということも十分考えられます。
以上のように、視覚や脳神経は、姿勢や自律神経などに大きな影響を及ぼします。
逆に、これらを理解することで姿勢などに対するアプローチの幅も広げることができます。
ファーストセッションジムのブログではこうした視覚や脳機能についての投稿も行っていきますのでぜひ参考にして頂ければと思います!
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