意外? 「むくみ」の原因とは!
身体のお悩みで多いものの1つ、「むくみ」。
今回は、なぜ人の身体は浮腫んでしまうのか、そしてむくみに対する栄養学的なアプローチについてお話していきたいと思います!
そもそも、むくみとは血管の外の皮下組織に過度に溜まった水分のことを言います。
具体的には、主に動脈から出た水分や蛋白などは組織に栄養を届けます。その後、静脈やリンパ管に吸収されます。このうち、約90パーセントほどの水分は静脈へと行き渡り、残りがリンパ管へ行くとされています。
つまり、静脈やリンパ管、中でも特に静脈の機能を活性化させることがむくみを減らすために重要だと考えられます。
特に、四足歩行から二足歩行へと進化していったことで静脈血が脚などにうっ滞しやすくなり、むくみやすくなっています。
このようなむくみの仕組みをもとに、栄養学的なアプローチについて考えていきたいと思います。
大切になってくるのが、輸送タンパク質、その中でも「アルブミン」と呼ばれるものです。輸送タンパク質とは、組織内に様々な分子を送り届ける働きのあるタンパク質のことです。
アルブミンは、血しょう中において1番量の多いタンパク質であり、血液の浸透圧の調整に非常に重要な働きを担います。
血中のアルブミン濃度が正常に保たれることで、細胞よりも血管の濃度が高くなり、細胞内から水分が血管に入り込んで来ることが出来ます。
しかし、アルブミンが不足することで細胞の濃度の方が高くなり、水分などが溜まりやすい状態となってしまいます。これによりむくみが発生しやすくなるということです。
このように、血中のアルブミン濃度を保つために、食事でしっかりタンパク質を摂取することが大切になります。
もちろん、タンパク質の摂りすぎはよくありませんが、特に食事量が少なかったり、抜いてしまったりする人はタンパク質が不足傾向にあります。
「ご飯だけ」、「麺だけ」というような偏った食事にならないようにお魚や、大豆製品などからしっかりタンパク質を補給することが大切になります。
ぜひバランスの良い食事を心がけてむくみを予防していきましょう!
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