お酒のお話
「お酒の飲みすぎは身体に良くない。」
これは何となく頭では分かっていることだと思います。
今回は、アルコールが身体に与える影響について詳しくみていきたいと思います。
まず、アルコール摂取によるメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
1つ目は、社交性の向上です。
アルコールは社交的な場面においてリラックスやコミュニケーションを円滑にする場合があります。
2つ目は、ワインに含まれるポリフェノールです。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、一部の健康効果が報告されています。
一方、デメリットとしては次のようなことが挙げられます。
1つ目は、発がん性のリスクです。
WHOのがん専門機関であるIARCはアルコールの発がん性を認めています。
2つ目は、炎症作用です。アルコール摂取により、アレルギーや花粉症などの炎症作用が起こりやすくなることが分かっています。
3つ目は、免疫の低下です。
アルコールの分解工程において、アルコールデヒドロゲナーゼという酵素が働きます。
アルコールデヒドロゲナーゼはビタミンAの代謝にも関与すると言われています。
しかし、アルコール摂取によりアルコールデヒドロゲナーゼがアルコール分解ばかりに働いてしまい、ビタミンAの代謝に働きにくくなることでビタミンAの利用効率が悪くなってしまい、ビタミンAの主な働きである免疫が低下してしまうという流れができてしまいます。
また、他にもアルコール摂取により、体内のナイアシンやビタミンB12、葉酸といった栄養素も失われることが分かっています。
これらの栄養素は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料となります。
お酒を飲むことでセロトニンの生成がしにくくなり、自己肯定感の低下などメンタル面に影響が与えられる可能性があります。
ダイエットとの観点からも注意が必要になります。
アルコールは1gあたり7kcalあるとともに、ビールなど多くのお酒には糖質も含まれるためコントロールが必要です。
さらに、お酒のお供となる「おつまみ」にも気をつける必要があります。
揚げ物など糖質と脂質が多く含まれている物を食べるとカロリーオーバーとなる可能性があります。
アルコール摂取により社交性の向上が期待できることもあります。
しかし、同時に身体に与える悪影響もあるということを理解することが大切です。
お酒の飲み過ぎには注意しましょう!
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