坐骨神経痛改善アプローチ

今回のブログでも、坐骨神経痛についてお話していきたいと思います!

前回までのブログでは、坐骨神経痛とはおしりから足の裏にかけて感じる痛みや痺れ、麻痺などの症状のことであり、病名ではないということ、一部の人は坐骨神経が異なる通過をしていることがあり、それが坐骨神経痛の原因となるとよく言われるが近年の報告ではそれが全てイコールでつながるというわけではないということ、そして坐骨神経痛のテスト方法、坐骨神経の走行についてもお話してきました。

今回は具体的な坐骨神経痛に対するアプローチ方法などについてお話できればと思います!

以前お話した、「女性の方が男性より坐骨神経痛になりやすい」という内容にもあった通り、より股関節が内旋位、つまり梨状筋が伸ばされた状態が続くことで神経を圧迫して痛みや痺れが出てしまうということが考えられます。
つまり、そうした梨状筋のリリース、短縮位に持っていくトレーニングがアプローチとして考えられます。

梨状筋は仙骨上部1/3〜大転子に向かって着いています。こうした筋肉の走行に対して垂直の向きでリリースしていくことでより強い負荷を与えることが出来ます。

梨状筋の短縮位トレーニングとしては、クラムシェルという種目が有名です。
これは、横向きで寝て両膝を付けた状態で股関節を70°ほど屈曲させます。その状態で上側の脚を外転ではなく外旋させるイメージでパカパカ開いていきます。
このトレーニングを強い負荷で行いすぎてしまうと下の脚の中殿筋などが疲れてしまうため注意が必要です。

神経も筋肉と同様、伸び縮みすることが出来ます。坐骨神経の上を通っている臀筋やハムストリングスなどの筋肉を伸び縮みするようなトレーニングを行うことで神経も伸び縮みし、神経と筋肉の滑走性がよくなり神経圧迫が緩和するということも考えられます。

ここまでのブログでは、かなり理論敵な所をお話してきました。
しかし、実際の現場では坐骨神経痛となる画像所見上の原因を手術などで取り除いても痛みや痺れは少し残ってしまうというケースも少なくありません。
大切なのは、こうした解剖学的知識を理解しながらも、人が痛みなどを感じる原因は他にも存在する可能性があるということです。

解剖学的知識のみならず、脳機能についても理解を深めることで痛みの根本改善により近づいて行くのではないかと考えます。

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