坐骨神経を読み解く

今回のブログでも引き続き坐骨神経痛についてお話していきます!

前回までのブログでは、坐骨神経痛とはおしりから足の裏にかけて感じる痛みや痺れ、麻痺などの症状のことであり、病名ではないということ、一部の人は坐骨神経が異なる通過をしていることがあり、それが坐骨神経痛の原因となるとよく言われるが近年の報告ではそれが全てイコールでつながるというわけではないということ、そして坐骨神経痛のテスト方法をお話しました。

今回は、坐骨神経の位置ついてお話出来ればと思います!

坐骨神経は、仙骨神経叢から梨状筋の下そしてその他深層外旋六筋の上を通過し、大腿二頭筋長頭腱と大内転筋の間を通ります。その後は脛骨神経と総腓骨神経に分かれて、膝窩、そして下腿三頭筋の間を通ります。そして足底外側神経と足底内側神経へと繋がっていきます。

さらにマニアックに坐骨神経の走行を解説していきます。
坐骨神経は総腓骨神経と脛骨神経に分かれるというのは先程述べた通りです。
総腓骨神経は浅腓骨神経と深腓骨神経とに分かれます。浅腓骨神経は主に拇指以外の伸筋群を支配し、深腓骨神経は主に拇指伸筋群を支配します。
そして総腓骨神経から枝分かれした外側腓腹神経と脛骨神経から枝分かれした内側腓腹神経とが合体し、腓腹神経となります。これは主に小指側の支配をします。
腓骨神経は内側足底神経と外側足底神経とに分かれます。内側足底神経は主に拇指屈筋群を、外側足底神経は主に拇指以外の屈筋群を支配します。

こうしたことを踏まえると、おしりから足先にかけて全体的に痛み・痺れがあるとインフィードバックを得た時にはより根元のところに原因があるのではないかと疑うことが出来ます。
実際にも、「おしりあたりも痛いし、もも裏も痛いし、ふくらはぎのところも痛い」というフィードバックを頂いたこともあります。

以上のように神経の走行を理解することで、どこの部位が原因となっているのかということを探ることが出来ます。

次回は坐骨神経痛に対する具体的なアプローチ方法などについてお話したいと思います!

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