膝の外側が痛い方へ

今回のブログより、数回にわたって「膝疾患」についてお話していきたいと思います!

まずは腸脛靱帯炎についてのお話です。
そもそも腸脛靱帯とは、大腿筋膜張筋と大臀筋から構成される靱帯のことです。つまり、腸脛靱帯炎とは簡単にいうと膝の外側痛であるということになります。

腸脛靱帯炎の具体的な状態としては、腸脛靱帯と大腿骨外側上顆が接触することで炎症が起こっているということになります。

このようなことを考えると、腸脛靱帯炎は腸脛靱帯が引き伸ばされるX脚気味の人に多いのではないかということが考えられます。

腸脛靱帯炎かどうかを確かめられる簡単なテストをご紹介します。
まずは、立ったまま脚を前後に開いた状態でつま先のみを外側・正面・内側に向け、それぞれ体重をかけていきます。
この時、つま先を内側に向けて体重をかけた状態で痛みを感じたら腸脛靱帯炎を疑うことになります。
また、腸脛靱帯をわざと圧迫して大腿骨外側上顆に押し付けるようにします。この時に痛みがでると腸脛靱帯炎を疑います。
ほかにも、横向きで寝た状態で下側の脚の股関節および膝を90°に曲げて上側の脚が地面につくかどうかをチェックします。この際に痛みがあるようだと腸脛靱帯炎が疑われます。

腸脛靱帯炎だと軽度屈曲位で荷重をかけた時に痛みを感じるケースが多いと言われます。つまり、短距離走のときのように地面に接している時間が短い動作の時はあまり痛みを感じにくく、歩いている時の方が荷重時間が長くなりより痛みを感じやすいということも考えられています。

腸脛靱帯炎の場合、腿の外側にある大腿筋膜張筋や腸脛靱帯、外側広筋などが緊張していることが考えられます。
これらの筋群をリリースすることで少しは疼痛が改善することはあり得るでしょう。
しかし、これはあくまで対処療法でしかなく、大切なのはなぜその痛みが起こってしまっているのか、その根本にアプローチすることです。

こうした考え方は腸脛靱帯に限らずどの疼痛改善においても重要と言えます。
今回の内容が少しでもお役に立てますと幸いです!

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