肝臓の働き知ってますか?

今回から複数回にわたって肝臓についてのお話をしていきます!
結論から言うと、肝臓は非常に大切な働きをしています。今回は具体的に肝臓がどのような働きをしているのか見ていきたいと思います!

まずは、肝臓と代謝の関係についてです。

糖質は、消化管で分解され、小腸で吸収されます。アミラーゼという酵素によって単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトース)にまで分解されます。そして、門脈を通って肝臓へいく過程で全身に糖が送られる訳ですが、余った分はグリコーゲンとして肝臓へと貯蔵されます。
例えば低血糖状態になると、肝臓からグリコーゲンがグルコースという形で放出されます。この際、筋肉にも糖は蓄えられていますが、筋肉から血中に放出されることはありません。
さらに低血糖状態となると、ほかの物質からグルコースを作る必要が出てきます。(蓄えられているグリコーゲンは、半日で使い切ってしまうと言われています。)この代表格が筋肉です。筋肉にあるピルビン酸から乳酸を取り出したりタンパク質を分解してアミノ酸を取り出したりしてグルコースの材料とします。また、脂肪においても、トリグリセリドからグリセリンを取りだして用いるという反応も起こります。このように、筋肉や脂肪における物質を利用してグリコーゲンの材料とすることを糖新生と言います。

タンパク質の代謝では、酵素によって20種類のアミノ酸に分解されます。肝臓は、全身の細胞にアミノ酸を供給する働きを持ちます。また、肝臓にてタンパク質を合成するという働きも持ちます。さらに、肝臓は血中にタンパク質を放出しますが、これを血漿タンパク質と言います。古くなったタンパク質は、一定量はATP合成に利用されますが、余った分はアンモニアとして体内に貯蔵されます。この有害なアンモニアを無害な尿素に変える解毒作用をもつのが肝臓なのです。やがて尿素は腎臓によって尿中に排出されます。

以上のように、肝臓は非常に重要な役割を果たします。次回も肝臓の代謝などの働きについて見ていきたいと思います!

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