人間は呼吸をコントロールできる!

今回テーマとして取り上げるのは、「生物の発達と呼吸」についてです!

本来呼吸は不随意的に行われるコントロールできないものであり、生命維持のために行われるものでした。しかし、人間はその進化の過程で呼吸を意識的にコントロールできるとても珍しい生物です。
このように人間が意図的に呼吸をコントロールできる理由としては、吸気筋である横隔膜が、自律神経系の他、体性神経的な支配を受けているからということが言われています。
こうしたことについて詳しく見ていきたいと思います!

先述したような、人間の意図的な呼吸コントロールは、「話す」という能力から身についたとされています。他の動物は言語中枢などが未熟であることから意味を理解しながら会話をしているとは考えられていません。それが猿となりようやく意図的に言葉を発することができると言われています。猿は人間ほどではないにせよ、呼吸のコントロールが可能だと言われています。

次に、横隔膜の支配神経である横隔神経についてお話していきます。
元来、横隔膜は喉の一部にある組織から作られると言われています。それが心臓が形成されていく過程で下の方に押し込まれていくことで腹圧のてっぺんを担う位置に横隔膜が位置していくと言われています。こうしたことから、横隔神経は頚部に存在するとされています。
また、爬虫類は肝臓の下部に横隔筋という筋肉を持ちますが、これが人間の横隔膜の脚部にあたるとされています。さらに人間は独自に横隔膜周囲の腹膜、胸膜、そして肩甲下筋から作られた体壁の筋組織を作ったと考えられています。

以上のことを踏まえ、心臓を乗せている腱中心の部分が自律神経系、肩甲下筋をベースに作られている部分が体性神経系の支配を受けていると言われています。

そして、交感神経が優位になることで元来行っていた生命維持のための呼吸パターンに切り替わり、横隔膜を使えなくなるとされています。

以上のように、横隔膜が使えない、日常生活におけるストレス過多、頚部周囲の筋群の緊張などは呼吸機能の低下に繋がると考えられています!

横隔膜をしっかり使うために腹式呼吸を意識していきたいですね!

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