食事で生理痛を改善できる?!
今回は、生理痛に対する栄養学的アプローチについてです!
月経の時期に起こる不調において、特に多いのが下腹部や腰が痛くなる月経痛です。
これらの疼痛は、子宮が経血を外に押し出そうと収縮する際に、プロスタグランジンという発痛物質を分泌することから起こります。また、下半身が冷えることで血行が悪くなり、痛みが増す可能性があります。
こうした疼痛を助長してしまうのが、特にオメガ6や砂糖、アルコールです。
オメガ6については前回の花粉症のところでもお話しましたが、オメガ6の一種であるアラキドン酸は身体の中でプロスタグランジンに変わり、このプロスタグランジンはブラジキニンという発痛物質との相互反応により発痛を促します。こうしたプロスタグランジンの大量分泌を抑えてくれるのがオメガ3なのです。
糖質は吸収過程においてビタミンやミネラルを消費します。特に、砂糖はビタミンB1やマグネシウムをはじめとしたビタミンやミネラルを大量消費します。ビタミンが消失すると、血管が拡張します。するとヒスタミンという成分が分泌され、これが身体の中で炎症反応を起こすのです。
アルコールは分解過程において、アセトアルデヒドから酢酸、そこから水や二酸化炭素へと変わっていくとされていますが、このアセトアルデヒドが出されるタイミングで先程のヒスタミンが分泌されると言われています。
以上が、特に摂取を避けたい食品・栄養素となります。
逆に積極的に摂取したい栄養素としては、先述したオメガ6から生まれるプロスタグランジンの大量分泌を抑制してくれるオメガ3が挙げられます。つまり、魚やあまに油、えごま油などがオススメです。
他には、抗酸化作用のある、ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、ビタミンD、ポリフェノールもしっかり摂取したいところです。
以上のようなことを考えると、生理痛は栄養学的アプローチによって改善を促すことができると考えられます。
今回の内容が少しでもお役に立てると幸いです!
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