足首の硬さを理論的に読み解く
今回は、前回に引き続き、足関節背屈制限つまり、足首の硬さの原因及び改善方法についてお話していきます!
前回のブログでは、足関節背屈制限の原因として、前脛骨筋の収縮不全、下腿三頭筋の伸長不全、構造的不全について取り上げ、そのうち前脛骨筋と下腿三頭筋についてお話しました。
今回は、3つ目の構造的不全について詳しくお話していきます!
実際の現場では、筋緊張や伸長不全によって背屈制限が起こっているというケースは数少ないとされています。つまり、構造不全が原因で背屈制限が起こり、筋肉が固まってしまうからリリースやストレッチで改善多少改善するということは有り得ますが、それ自体が主原因ということはあまり考えにくいと言われています。
こうした構造的不全において、ポイントとなってくるのが、脛骨と腓骨の間のスペースです。通常、足関節背屈の際、距骨が脛腓関節(脛骨と腓骨による関節)の間に入り込む形となるため脛腓関節は開いてきますが、筋肉や靭帯、関節部分の硬さがあることでその開きを制限して距骨が入り込めず、制限因子となってしまうということが考えられます。
こうした構造的不全に対するアプローチとしては、他動的に足関節を背屈させて(つまり、本人は脱力した状態で足関節を背屈させる)これらや骨間膜のリリースということが挙げられます。
この際、腓骨が外旋することで脛腓関節のスペースが自然と開くようになるため、腓骨を下げるようにしながらリリースを加えると骨のバイオメカニクス的により良いと考えられます。
以上が、足関節背屈制限における主な原因とそのアプローチ方法になります。
上記の内容を踏まえると、1〜3の内容はかなり密接に関わっていることが分かります。
大切なのは、「なぜそれを行うのか」、「どうすれば改善するのか」ということを理論立てて考えることかなと思います。
そうすることで今回テーマとして取り上げた足関節背屈制限に関わらず、様々な問題に応用できるのかなと感じます。
今回の内容が少しでも参考になれれば幸いです!
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