足が太くなる原因って…

前回より、歩行についてのお話をスタートしました。

前回のブログでは、歩行は人間の場合、常にいずれかの足が地面に着いているという点で走行と違いがある。
もちろん歩行で気をつけるポイントがそのまま走行にも活かされることもあれば、全く異なる考え方をすることもあるということを理解することが大切であるというようなことをお話しました。
また、歩行周期を各相に分類しました。

今回のブログでは、前回分類した相のうち、初期接地について詳しく分析していきたいと思います。

・初期接地(IC)
踵接地、ヒールロッカーなどとも呼ばれます。
股関節が屈曲した状態で設置するため股関節屈筋群が働いているとよく思われがちで、踵接地が上手くできないクライアントに対して股関節屈筋群(大腿直筋や腸腰筋など)を鍛えれば良いと思われることもしばしばありますが、この瞬間はむしろ大臀筋や中殿筋、ハムストリングス、大内転筋などが股関節屈曲時において伸張性の収縮で力を発揮しているとされています。床反力により股関節屈曲方向に働こうとする力を伸筋群が耐えているというイメージになります。
つまり、骨盤後傾位の姿勢でこれらの筋肉がたるんでしまっているような状態では、足を大きく前に出して踵接地し、そしてその衝撃を臀筋やハムストリングスなどで吸収するという流れが出来なくなってしまうと考えられます。
よく、足首や大腿が太いとお悩みの方も多いですが、そうした方は膝の完全伸展や骨盤の適度な前傾が維持されず、これらに過度な負荷がかかってしまっているということが考えられます。

こうしたことを踏まえると、よく「筋トレすることで男性は脚を逞しく・太くすることが出来、女性は引き締めることができる」というような性差が語られることもしばしばありますが、決してそのような事はないということが分かります。
脚を細くしたい場合、姿勢や歩行の分析もせずにただ筋トレをするということは少しリスクがあるように感じます。

普段の姿勢や歩き方などを見直し、無駄に筋肉に負担がかかってしまっていないかぜひ確認してみてください!

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