スクリューホームムーブメントを知っていますか?

以前より、膝疾患についてのお話をしてきています。

前回までは、腸脛靱帯炎、鵞足炎、変形性膝関節症、半月板損傷についてのお話をしました。
腸脛靱帯炎の場合、腿の外側にある大腿筋膜張筋や腸脛靱帯、外側広筋などが緊張していることが考えられます。
これらの筋群をリリースすることで少しは疼痛が改善することはあり得るでしょう。
鵞足炎の場合、鵞足に付着する縫工筋・薄筋・半腱様筋のいずれかの炎症が原因となり、それぞれの筋肉を伸長させて疼痛が出たものが原因であると考えられます。そして、その筋肉はリリースの対象となります。
しかし、これはあくまで対処療法でしかなく、大切なのはなぜその痛みが起こってしまっているのか、その根本にアプローチすることです。
変形性膝関節症の問題点としては、膝が伸び切らないということが挙げられ、その結果腸脛靱帯に対する負担が大きくなったり、床反力が膝に対して過剰にかかってしまうことが挙げられます。トレーニングに落とし込むと、膝を伸ばし切らないスクワットなどはリスクが高い、内転筋や内側広筋など内側の筋肉を鍛えることが大切ということが言えるでしょう。
半月板については膝の屈曲および伸展可動域を正常に保つ上でとても大切です。従来では、大腿骨と脛骨の間ですり減ってしまうという見方が主流でしたが、現在では年齢にともなる血液供給の滞りが原因ではないかという見方もあります。

今回は引き続き半月板損傷の具体的な評価方法についてお話していきます!

半月板損傷の評価法としては、2つ有名なテストがあります。

ひとつ目は、マクマレーテストです。膝を軽度屈曲した状態で下腿を内外旋していきます。
下腿を外旋させているときは内側の半月板を評価しており、逆に内旋させているときは外側の半月板を評価しています。

ふたつ目はアプレーテストです。うつ伏せの状態で膝を90°にし、その状態で足の裏を上から真っ直ぐ押して痛みが出るかという評価方法です。この場合も下腿を内外旋することで外側が内側かを判断することができます。

以上が半月板損傷に対する評価法になりますが、こうした損傷を防ぐためには膝の曲げ伸ばしの可動域をしっかり保つことが大切になります。

次回はその膝の曲げ伸ばしの際に起こるスクリューホームムーブメントについてお話していきます!

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