なぜ便秘になってしまうのか

多くの方が悩みを抱える「便通」について、今回は便秘に絞ってお話していきたいと思います!

そもそも便秘とは、本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態であると定義づけされています。

便秘の種類には術後の癒着やガンによる狭窄などからなる器質性便秘、弛緩性便秘・直腸性便秘・痙攣性便秘からなる機能性便秘に大別されます。今回はこの中でも機能性便秘に焦点をあててお話していきます。

大腸に入ったばかりの内容物は液状となっています。そこから、上行結腸、横行結腸、下行結腸、直腸へと流れていく過程で粥状、半粥状、半固形状、固形状と水分が吸収されていきますが、この過程でトラブルが起こることで下痢や便秘が起こってしまうとされます。

大腸も平滑筋という種類の筋肉であり、内容物を押し出そうとする蠕動運動を起こします。この蠕動運動は副交感神経が優位の際に活発となりることから興奮状態が続くと便秘になりやすいと言われています。

弛緩性の便秘とは蠕動運動が弱まってしまうことで起こる便秘のことです。高齢者や痩せ型の人が多いとされます。運動によって適度に腸を動かすことが大切であると言われています。

直腸性の便秘については、本来直腸が伸長してその刺激が脳に伝わり、便意を感じますが、直腸が伸長しているにも関わらず我慢したり忙しくて排便できなかったりすることが続くと起こるとされています。

痙攣性の便秘は、過度な蠕動運動により大腸の中が狭くなり内容物が通りにくくなることで起こるとされています。大腸を構成する縦走筋と輪走筋によって蠕動運動が起こりますが、この蠕動運動を支配しているのがアウウェルバッハ神経叢です。この支配が乱れる原因がストレスなのです。

栄養学的アプローチで言うと、食物繊維が重要であるとされています。中でも弛緩性便秘に対しては不溶性、直腸性および痙攣性便秘に対しては水溶性が効果的であると言われます。

以上のように、便秘と一言で言っても原因は多岐にわたります。生活習慣を見直し、便秘の原因、そして俺に応じた対処が必要であると言えるでしょう!

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